軽防協からのお知らせ

2015.09.04
JRA美浦トレーニング・センターにおけるゲタウイルス感染症の発生について

 昨年9月中旬にJRA美浦トレーニング・センターにおいて、ゲタウイルス感染症(※)の陽性馬が確認されたことから、本年6月より施設内の発熱馬を対象に疫学調査を実施していたところ、8月中に発熱した32頭のうち7頭にゲタウイルス陽性が確認されました。

 

 現在、トレーニング・センターでは、疫学調査およびワクチン接種を継続するとともに感染の原因となる蚊の駆除対策を強化しています。10月末頃までは、ゲタウイルスを媒介する蚊の活動が継続することから、他の馬飼養施設においても、蚊駆除の実施やワクチン接種の励行などの予防措置の継続が望まれます。

 

※馬のゲタウイルス感染症とは
 馬のゲタウイルス感染症は、ゲタウイルスの感染によって起こり、感染後1~3日で39度前後の発熱を示す。感染馬の多くは解熱後に発疹や下肢部の浮腫が見られることもあるが、予後は良好である。また、ウイルスはキンイロヤブカやコガタアカイエカが主に媒介し、これら媒介蚊の活動時期である夏から秋にかけて発生するとされる。