軽防協からのお知らせ
2014.10.08
JRA美浦トレーニング・センターにおける発熱馬の増加について
2014年9月中旬より、JRA美浦トレーニング・センターにおいては発熱馬が通常時期より多く認められました。競走馬総合研究所栃木支所で検査したところ、ゲタウイルス感染症※であることが確認されました(本症は蚊が媒介するものの、ワクチンによる予防が可能です)。
このことから、トレーニング・センターでは媒介昆虫である蚊の駆除の強化などを実施しています。10月末頃までは、ゲタウイルスを媒介する蚊の活動が継続することから、他の馬飼養施設においても、蚊駆除の実施やワクチン接種の励行などの予防措置の継続が望まれます。
※馬のゲタウイルス感染症
馬のゲタウイルス感染症は、ゲタウイルスの感染によって起こり、感染後1~3日で39度前後の発熱を示す。感染馬の多くは解熱後、あるいは感染後およそ1週間前後に発疹や下肢部の浮腫が見られる。二次感染などの合併症が無い限り、予後は良好である。また、ウイルスの媒介には、主にキンイロヤブカやコガタアカイエカが関与していることから、これら媒介蚊の活動時期である夏から秋にかけて流行期を迎えるものと考えられている。