健康手帳について

健康手帳

 「馬の検査、注射、薬浴、投薬証明手帳」(通称「健康手帳」)には、予防接種履歴、検査履歴、移動履歴など、防疫上重要な情報のほか、個体識別に必要な情報も記載されています。
馬の移動時には、必ず携行してください。

健康手帳への記入事項

 以下のケースでは、健康手帳に必要事項を記入してください。

予防接種を実施したら?

 予防接種を実施した獣医師は、「各種予防接種実施証明書欄」(ピンク色のページ)に、必要事項(接種年月日(西暦)・ワクチンメーカー名および製造番号・獣医師名および所属など)を記入してください。

馬が移動したら?

 馬が移動した場合、移動元の管理者(獣医師でなくても構いません)は、「移動歴記入欄」(水色のページ)に、 必要事項(移動年月日(西暦)・移動元・移動先・記入者名および所属など)を記入してください。
なお、移動歴の記入が必要なケースと記入が省略できるケースは、それぞれ以下の通りです。

  1. (1)記載が必要な場合

    生産牧場から育成牧場への移動
    生産・育成牧場から競馬場・トレーニングセンター等への移動
    競馬場・トレーニングセンターから休養牧場への移動
    牧場・乗馬クラブ間の移動
    その他、繋養場所が変更される場合

  2. (2)記載が省略できる場合

    競馬場や調教施設等への往復の移動
    種付けやセリ等に関する往復の移動
    馬術競技会や馬事イベント等に関する往復の移動
    その他、移動歴が把握できる往復の移動

伝染性疾病の自衛検査を実施したら?

 家畜伝染病予防法の規定以外の馬伝染性貧血検査や、インフルエンザの簡易検査などの自衛検査を実施した獣医師は、「自衛検査状況」に、必要事項(検査年月日(西暦)・検査内容および方法・判定結果、獣医師名および所属など)を記入してください。

睾丸摘出術(去勢)を実施したら?

 睾丸摘出術を実施した獣医師は、「睾丸摘出確認欄」に、必要事項(実施年月日(西暦)・実施場所・獣医師名および獣医師番号など)を記入してください。
両側の睾丸を摘出(去勢)した場合、性別が「牡」から「セン」に変更となります。去勢証明書を管理者(調教師等)に提出するとともに、複写を健康手帳に添付してください。
片側の睾丸だけを摘出した場合は、左右の欄にそれぞれ必要事項を記入してください。(片側だけでも睾丸が残っている場合、性別は「牡」のままです)

特定の医薬品を投与したら?

省令で使用が規制されている特定の医薬品を投与した獣医師は、「使用禁止医薬品投与記載欄」に必要事項を記入してください。
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重大な病気を発症したら?

治療した際に薬物ショックを発症した場合など、生涯にわたって情報を共有すべき重大な事項があると判断した獣医師は、「重要事項記載欄」に必要事項を記入してください。

健康手帳の交付について

健康手帳については、各都道県の畜産協会にお問い合わせください。
それ以外に健康手帳が必要な場合は、公益社団法人中央畜産会衛生指導部にお問い合わせください。