馬の予防接種要領

 伝染性疾病の蔓延を防止するため、軽種馬防疫協議会では、馬インフルエンザ・日本脳炎・破傷風の予防接種要領を定め、国内の全ての馬関係者に接種を奨励しています。

馬の予防接種要領

  • 馬インフルエンザ

     初回は使用説明書に基づいて2回接種(基礎免疫)し、以降半年に1回(春季・秋季)の補強接種を実施すること。
    ※予防接種間隔が1年を越えた場合は、再度基礎免疫から実施すること

  • 日本脳炎

     初回は使用説明書に基づいてその年の流行期前(5~6月)に2回接種(基礎免疫)し、次年度以降は流行期前に少なくとも1回補強接種すること。
    ※前年の接種歴がない場合は、再度基礎免疫から実施すること。

  • 破傷風

     初回は使用説明書に基づいて2回接種(基礎免疫)し、翌年からは年1回の補強接種を実施すること。
    ※前年の接種歴がない場合は、再度基礎免疫から実施すること。

※各主催者・団体等がさらに詳細な要件を定めている場合は、その指示に従って接種してください。

啓発用リーフレット (PDF)はこちら

推奨されるワクチンプログラム

 日本国内で生産された競走馬は、以下のプログラムに従い、1歳時の1月から接種を開始してください。2歳時以降は毎年同じプログラムの繰り返しです。
海外から輸入された馬は、輸入後は速やかに基礎免疫を完了させてください。基礎免疫完了後は日本国内で生産された馬と同じプログラムで接種してください。

ワクチン2

  • 基礎免疫(2回接種)・・・4週間以上の間隔を空けて2回接種してください。
  • 補強接種
  • 3種混合ワクチンを接種してください。
  • 基礎免疫の2回目の接種から概ね3ヵ月後に接種してください。3種混合ワクチンを接種するのが望ましいですが、3種混合ワクチンを接種できない場合は、馬インフルエンザワクチンと日本脳炎ワクチンの2本接種でも構いません。

育成馬等予防接種推進事業

公益社団法人中央畜産会が事業主体となって実施している「育成馬等予防接種推進事業」では、以下の対象馬(軽種および重種)の予防接種に係わる経費の一部を助成しています。

競馬場入きゅう前の競走用育成馬(1歳馬および2歳馬)
馬インフルエンザ・日本脳炎・破傷風(上記プログラム参照)
繁殖牝馬
馬インフルエンザ(年1回:9~12月)